艦これとシンデレラガールズ・圧倒的実力差

今期楽しみにしていた2本のゲーム原作アニメ、第一話が終わりました。アイマスは最近あまり熱心ではないものの、どちらも思い入れのある原作であり、またTwitterでフォローしている人の中に熱心なファンも多く、リアルタイム視聴で楽しませていただきました。

どちらも大量の女の子が出てくるという点では似た世界構造であるため、似たようなものになるのではないかと思っていました。そして、初回は世界紹介と女の子の顔見せで慌ただしく終わるのだろうなと。
水曜の艦これは、だいたい事前の予想通りの「普通」で、そうだよなーこうなるよなーとある意味納得した出来でした。しかし金曜のシンデレラガールズ(以後略称デレアニ)は、こんな作り方が出来るのかという驚きの出来。もうわざわざ書く必要無いのではないかと感じるくらいの、圧倒的な質の差。なんだこれは。艦これ勢も、どちらもよく知らない人も、両方とも視聴した人はほとんど例外なくシンデレラガールズの素晴らしさばかりに目が行ったのでは。

  • 大量のキャラの扱い
    • とりあえず画面に出してちょこっとずつ動かした艦これ
    • 静止画を少し出すだけで十分な存在感を出したデレアニ
  • 決め台詞の扱い
    • 既存の決め台詞が生きるストーリーを逆算したデレアニ
    • 全然合わないけどとりあえず言わせた艦これ

デレアニはPが好評だけども、世界観の違いで艦これ提督は出さなくて正解と思われるので、比較の観点ではちょっと脇に置いておくとして。キャラクターの見せ方でセンスの差を感じる結果となってしまいました。キャラクターをとりあえず出すのは「既存ファン」向けの施策であるわけですが、一生懸命動く作画をして台詞も出した艦これに対して、静止画でちょっと出しただけのデレアニは同等以上の結果を得られたのでは?商材とかポスターとか、現在と違う空間に配置することで、今どんな状況にあるかがわかるんですよね。さすが。

背後に憂いのないデレアニ陣営に対し、艦これは漸減傾向であろう既存ユーザーの方に顔を向けないといけない、という意識が強めにあるかもしれません。しかし上記のように、比較すると工数かかって効果は低いように思われます。艦これは他にも取捨選択が下手で、そこ頑張るの?という箇所をいくつも感じるので*1、基本的に制作陣の力量あるいはセンスの差でしょう。

*1:一航戦謎のポーズ、新規要素の出撃シーンなど