なぜ艦これをやめることにしたのか

2013年7月10日呉鎮守府着任組。サービス開始初年度、最初の波が来て新規登録が停止→再開されたタイミング。そこから毎日欠かさずログインしてきましたが、3周年を機に卒業することにしました。魅力的なキャラクターがたくさんいて素晴らしいのですが、もうゲーム部分はいいか、と。

主要因は基地航空隊

もうだめだ、と感じたのは先のイベントで実装された基地航空隊です。いま制作運営陣がどうなっているかは推測しようもありませんが、もはや仕様をよくわかっていない人間が実装したのではないかというくらい出来の悪いもの。日々鍛え上げた艦娘ではなく航空ガチャで成果が決まる、ただ回数まわすだけのイベントでは、ガチゲーマーとしては興醒めです。艦これの航空戦は、交戦が一回限りだからあの仕様でよく回っていたところがあって、損害を引き継いで4回5回と航空戦するものではありません。

特に最終ステージはもう、艦隊の練度差が出ないよう狙って作っているのかというくらいひどい仕様で

  • 敵の艦戦スロットが少ない=基地航空隊第一波の乱数一発で開幕攻撃成果の大勢が決する
  • 旗艦撃破に夜戦連撃を要求するため、運パラメーターを強化する意味はないに等しい

最初の乱数一発で、基地航空隊第二波以降が全て優勢〜全て均衡まで分岐してしまう。基地航空隊は1スロット12機で機種選択の幅もほとんどない(ので制空権争いを変えるほどの工夫はない)。2016年春イベントの最終マップは、こういう観点でひどかった…。

次点は編成・出撃時間

仕様がどんどん増えて、出撃準備〜出撃が面倒になる一方だったのが、2つ目の要因です。これにも基地航空隊が影響しています。全艦キラ付けなどの非効率なことは避けた上でも、なおめんどい。全体的にUIが貧弱なのが、さらに状況を悪くしています。情報が確認できないとか、補給があちこちの画面にあるとか…。(なのでせめて確認については自前の補助ツールを書くわけですが)
また、ようやくあれこれやって出撃できたとして、開幕○○が増えて、基地航空隊の空襲が入るようになり、イベントマップは4〜5戦が基本、一回の出撃に時間がかかって仕方ありません。さらに、艦種ではなく艦名のルート縛りが多用されるようになったため、もはやE1やE2などの序盤マップから編成時間を大量に食う。

所要時間の面で、艦これは全く変わってしまいました。近い将来に改善されることも望み薄でしょう。

振り返り

3年間、十分に楽しませてもらいました。Twitterでは割といろいろなクラスタ(技術者・アイマス・競馬・ボカロ・ゲーマー)をフォローしていたのですが、初期はそれがどの方向を見ても艦これ艦これ言ってる人がいる大ブーム。艦これが今までと異なったのは、萌えコンテンツでありながら、二次創作界隈の創作側もゲームをきっちりプレイしている人が多く、かなり細かいレベルまで哀楽を共有できたことです。そんなブームがTwitter・Pixivのある時代に立ちあがって、さらに席巻したというのは、艦これが初かなと。
みんなプレイするという面では任天堂系やモンハンがあるけれども、薄い本が大繁盛するオタクコンテンツではありません。アイマスは、ゲームのゲームさせられる部分に関して盛り上がるのはかなり少数。東方の初期にTwitter/Pixivがあれば、近いようなものが見られたかも…と考えましたが、STGである以上、腕前のばらつきが激しいので、ゲームの観点からここまでの一体感・共有感は無かったのではないかと。アイマスと東方は音楽面での共有感があるので、総合的にはとても面白いですが、ゲーマーとしてコミュニティを眺めるときの楽しさは艦これが断然でした。今後はどうでしょうねえ、人気の出るオタクコンテンツ(グラブルデレステなど)は現状ガチャゲーなので。 女性向けなら刀剣乱舞が似た位置にあるのでしょうか。
ゲーム内で使った有料アイテムは、ケッコンカッコカリ費用が一万円弱、あと建造ドック1・入渠ドック2・編成記憶枠1だから、2万円と少々。同人誌・同人アイテムは合計10万よりは下、公式系書籍・グッズはアンソロ数冊・雑誌数冊・初期に出た2000円くらいの資料集なので、1万円くらいか。3年間で割って月3000円台の趣味でした。


艦これはひとまず引退、いや、最後の希望にかけて隠居としておきます。その希望はアーケード版のPS4移植。ときどきTwitterに流れてくる艦娘のモーションが素晴らしく、どう考えても艦これ人口をカバーできるはずのないアーケードなんぞに投入してしまったのが、とても悔やまれるし謎です。ブラウザ版に限っていえば引退です。3年間毎日毎日ログインし、登録以後の全イベントを備蓄なし・最高難易度で疾走してきた提督が、ある日突然姿を消すとなると、艦娘から見たら事故扱いでしょうなあw (と言いつつ最後の戦績スクショをとるために挨拶してきた)