メタルギアソリッド ピースウォーカー(PSP) 感想

有名なのに一切手を触れたことのないシリーズのゲームというのは無数にあります。その中でなんとなくメタルギアソリッドを選び、プレイしていました。既に先月の話ですが。

公式:METAL GEAR SOLID PEACE WALKER OFFICIAL WEBSITE

概要

3人称視点で画面構成はTPSですが、見つからずに潜入するのが主目的で、ばりばりのシューティングゲームではありません。銃殺を気絶に変えただけというわけでもなく、ゲームの構造がかなり違います。ボス戦を除くと、こちらからは目視で敵が見え・あちらからは見えない状態でプレイを進めます。これが対人のFPSであれば、敵に見える位置で突っ立っていれば頭をぶち抜かれて即終了ですが、あれとは違います。必死に物陰をキープする必要はないようです。
こちらは常に一人、相手は常に多勢。敵に発見されると、画面外から増援がぞろぞろやってきて、簡単にゲームオーバーになってしまいます。敵の数や配置がわかっていて、ターゲットが一人孤立しているとか、最後の一人であるとか、そういったケース以外では銃声を上げるのは危険です。さらにヘルメット付きの兵士はヘッドショット一撃で片付けられないため、ヘルメット野郎が増えてくると「死人に口なし戦法」は段々と行き詰まってくるようです。

操作と難易度

最低限の動作を叩き込むチュートリアルがついていますが、それでもまともに立ち回れるようになるまでは時間のかかるゲームです。一番最初のミッションで1時間以上クリアできず投げ出しそうになりました。そして、麻酔銃・攻撃用の銃・スモークグレネード・格闘・ロケットランチャー等々、獲物によって独特の操作があります。
基本がわかるところまでたどり着ければ、あとは少しずつやることが増えていくようにしっかり難易度設計されています。最初のミッションを越えたあとは、わりとさくさくと進むことが出来ました。


ワンミスでゲームオーバーになるゲームなので、ひとつのミッション(5分〜20分ほど)をノーミスで通すことが必要になります。ずぼらな人間、せっかちな人間にはちょっと辛いかもしれません。緊張感に耐え、落ち着いて操作を出来る人なら、楽しく進めるのではないでしょうか。
ボス戦以外では、反射神経やアドリブなどのアクション能力はほとんど必要ありません。射線と直角に近い方向へ走っていれば敵兵士の飛び道具はほとんど当たりません。戦車やヘリ等による派手な攻撃への対処は撃たれてから考えるのではなく、撃たれる前に対処しておく感じです。(違う言い方をすれば、避け方が決まっている)

細かい作りこみ

アクションパートと別に、さらってきた敵兵士を部下としてベースに配置したり戦闘に出したりする、戦略ゲームの要素があります。敵兵士を見たら気絶させて誘拐です。これが意外と面白くて、わざわざ人さらいのためにミッションに出たくなります。
それから、戦闘とは直接関係ありませんが、無線の雑談内容がなかなか楽しめます。

総括

アクションゲームとして面白いし、声優の演技も良いし、よく出来ていると思います。最高のゲームとは言いませんが、特に引っ掛かるような不満点がありません。頑張って不満点を探すとしたら…射撃練習で的がどこにあるのか分かりづらいくらいことかな。そんな程度です。
ただ「ノーミスで数十分プレイする」というのに耐えられずに突然詰まってしまい、そこで投げ出してしまったので、クリアはしていません。これはプレイヤーの性格的なもので、合わないもんは仕方ない。水樹奈々の恋の抑止力(キャラソン)は、どこで出てくるものだったんだろう…。これは心残りです。