Intensity Proが安くなっていたので購入 / 動作環境とか遅延とか

昔、MonsterXを買った頃には「ひとつ上の価格帯」というイメージのあったIntensity Pro (Blackmagic Design製)。16000円ほどになっていたのでうっかり購入しました。
設定が大変という噂を耳にしたものの、PCに挿してケーブル繋いで、ドライバ入れただけで無事、720p/約60fpsを録画できています。環境は以下のとおり。

  • OS: Windows7 64bit
  • CPU: Core i7 920 定格
  • 接続:XBox360(旧型)HDMI出力 → Intensity ProのHDMI入力
  • ストレージ:ごく普通の3.5inch HDD (Write 約70MB/s)
  • ドライバ類:Intensity 3.9.1 (製品付属のDVD-ROM内のもの)
  • キャプチャソフト:ふぬああ

ソフトウェア

キャプチャソフトとして、ふぬああの他にはくすのきTVHDという選択肢がありました。しかし、うちの環境では録画を始めるとプレビューがカクカクになってしまい、とてもゲームしながらの録画には耐えられなかったので、ふぬああを使用しています。
Intensityのソフトウェア*1BMD公式のサポートページを見ると3.9.4が出ているようですが、3.9.1でも動いてはいます。

保存先ストレージと圧縮

RAIDなしのHDDに対して非圧縮で720pは書き込み速度が追いつかないでしょうが、Utやhuffyuv(-mt)等の可逆コーデックを使えばなんとかいけます。YUV422フォーマットで40MB/sを切るくらいかな?UtのRGBフォーマットでは50MB/s以上のビットレート(この表記だとバイトレートか)になるので、OS等がちょっと変な動作したらドロップしそうで、あまり安心して使えません。
CPU負荷にはだいぶ余裕があります。Athlon 64 X2 5600+ (2.8GHz/2Core)のサブPC、MonsterXでもhuffyuvならキャプチャできていたので、まあいまどきのCPUなら大丈夫でしょう。

入力遅延

うちのXBox360音声は、光ケーブルからメインPCのサウンドカードに入力しています。それに加えて、Intensity Proに挿したHDMIから音声を取ることも可能です。
両方を有効にした場合、やはり遅延に差があるらしくて音が二重に聞こえます。録画時は、HDMIから映像+音声の両方まとめて入力したものを使うので、録画した映像に問題が出るわけではないのですが、あまり遅延があるとプレビューを見ながらのゲームプレイに影響があります。果たしてどれほど遅延しているものか、と測定してみました。


画面左端がWAVEの発音、右端が光入力を表します。このミキサーの様子を録画して、光入力で音が鳴るタイミング(上)と、Intensity Pro経由で音が鳴るタイミング(下)の差分を測ってみたところ、60fpsで11〜12フレームありました。思ったよりありますね。アクションゲームのプレイ動画を録画したければ分配器を使って、キャプチャボードを経由せずディスプレイに表示した映像を見ながらプレイしないと、大変そうです。
我が家の環境では、D端子については複数入力・複数出力のちゃんとした機材を揃えて、そんな感じでプレイできるようにしてあります。HDMIは後述するHDCPの問題があるので、環境を整えるかどうかは悩ましい…。複数入力・1出力の単純なセレクタなら安いんですが、複数出力を望むと少し高価になってしまいます。

HDMI入力とHDCP

HDMI入力さえあれば、PS3XBox360もゲームプレイ動画キャプチャしまくりだぜ!と考えるのは甘いようです。PS3および新型XBox360だとHDCPが動いているために、間に怪しいものを挟まない限りは全く録画できないみたいです。はわわわ。(情報元:動作報告 - intensityまとめ - アットウィキ)
せっかくHDMIの端子はついているけれども、今無事にゲーム画面を録画できている旧型XBox360が死んだら、もうHDMI入力端子は使わないかもしれません。D端子コンポーネント変換経由でのキャプチャをまだ試していませんが、そちらからのキャプチャは出来るはず。


#追記:新型箱は大丈夫みたいです(流れはコメ欄参照)


*1:ドライバのバージョンとIntensityのバージョンは違うらしいので、こういう表記に