NANA MIZUKI LIVE GRACE 2013 -OPUS II- 1日目&2日目@SSA

2013年最初のライブ参加でした。二日連続の参戦ですが、フルオーケストラということでセットリストの変化が少なかったので、まとめて書きます。

物販

初めての前日物販というものに参加しました。前日でも当日でも、寒い時期に行くものではありませんね。事前通販してほしいものです。前日ならそんなに時間がかからないかと思いきや、9時半に並んで14:55抜け、メシを食う間もなく2袋抱えて出社したら16時という体たらくでした。気温が0度近くまで冷えた上に風もあって、寒がりには辛かった。

会場(さいたまスーパーアリーナ)

幅より奥行きが長い使い方でした。距離については、これくらいの規模になると諦めるしかありませんが、真っ平なアリーナ後方は全然見えないのが辛すぎます。野球場なら、どんなに遠い席からでも視線が通るように作られているからマシなんですけど。悲しいことに、2日ともアリーナ後方という最悪の席でした。オーケストラが配置される都合上高いステージも無く、一切全く見えない時間が多かったです。
SSAはアリーナ後ろ半分だったら、500レベルでもスタンドと交換した方がマシですね。センターステージ近くであることに賭ける手もありますが、目の前のブロックの前半分でもない限り、所詮平らなので、よく見える感はないでしょう。そして何より、音は前方ステージのスピーカーから流れるので、センターステージ目の前だとしても、目の前の映像と音が一切まったく合いません。すごい気持ち悪いよ。

本編

ここからは、本編で印象に残ったところについて書き残します。

残光のガイア〜SCARLET KNIGHT

ガイアとは意表を突かれました。そして開幕からトップギア
SCARLET KNIGHTはどういうノリでPPPHが入るのか理解できないので、周りがジャンプするなかぽつーんと立ち尽くしておりますw どうリズムをとって ぱん ぱぱん ひゅー が乗るのか誰か教えて…。2011年前半あたりだと、ちょうど無条件にPPPH入れたい人が多かった時期なのかもしれないけど。

ジュリエット

藤野さんのMCが挟まった後、開幕宣言とともにジュリエットへ。藤野さんの喋りは2日とも、基本的には中身が同じでしたね。応用的な部分(北朝鮮とか787燃料漏れとか)に違いはありましたが、ライブ映像には収録されないのでしょうw

話は戻ってジュリエット。いかにも普通の声優ライブっぽい、コールと口上が設定されていた曲です。2日目は変にネットで予習して、書いてあるとおりにFuFuを入れてるのが若干見られましたが、水樹奈々の場合は宗教系ではないので、昔の設定にテンプレ通りに従う必要もないのでは。
口上は、若干道を誤りかけたグレーな歴史という気もしますしね。もちろん本人が指定したのではなく、周りが勝手にやっていただけですが。今回の雰囲気だと、L O V E と C U T E のところは残る可能性があるけど、そのあとの 奈々ちゃーん と、口上部分は消えそう。まあそうなるなら、それが文化。

理想論

Synchrogazerの陰に隠れていたLove Brick、のさらに後ろに控えていた理想論がようやく来ました。ほとんど聞いていなかった曲ですが、それでもサビ前〜サビのリズムをなぜか頭で覚えているくらい、妙な印象の強さを持つ曲です。

Lovely Fruit

ポストちゅるぱやと噂される、アルバムからの新曲。理由はわからんけど、会場はピンク色優勢だったので、今後はピンク曲扱いになりそうです。

ROCKBOUND NEIGHBORSの曲評といえばこの記事→水樹奈々「ROCKBOUND NEIGHBORS」インタビュー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

いったっだっきーます Lovely Fruit〜♪ が観客パートでした。普段歌ってないおっさん共には最後のキーが若干きついのが、ちゅるぱやとの差になるような気も…。ただ今回が初回なので、今後ライブを重ねていく過程でプラス補正が積み重なることを期待しています。

星屑シンフォニー

これもアルバムから。長音の抜けが非常にぷりちーな曲ですが、軽快で軽く身体を動かすにも気持ちいいです。Aメロの中間で、リズムがちょこっと抜けるところが好き。そして、サビで低い長音が入る明るい曲って貴重かも?

DISCOTHEQUE

歌は流れたけれども、映像だけで本人はお着換え中。二日目は映像を見るのに専念しました。
デイリーの記事で「20曲」とあるので、どうやら曲数としてはカウントされない扱いのようです。

アヴァロンの王冠(→センターステージへ移動)

ようやく、フルオケのために作られたであろうアルバムタイトル曲が来ました。聴きこんでこないとリズム全く取れなそうで、そのあたりも配慮されて開幕を外れたのかなー、というのはおそらく下らない邪推なのでしょう。
毎日王冠(レース名)連覇馬の名前をパロったユニコーンに牽かれつつ「王冠はい〜らな〜い♪」

アコースティックコーナー

センターステージではチェリボが現れ、小編成のアコースティックコーナーとなり、deep seaや好き!などマイナー曲がここぞとばかりに登場しました。
この中で特に印象的だったのは初日のダーリンプラスティック。序盤に書いたように、センターステージはメインステージ方面からの、かなりディレイのかかった大音量に晒されることになります。もちろん、観客のペンライトもそれに合います。前2曲は無事にこなしたものの、CDでは歌入れに一番時間がかかったというダーリンプラスティックでは、歌い方に注意力を持っていかれたのでしょうか?ディレイしている分と同じ一拍くらい、派手にずらしてしまっていました。
興味深かったのは失敗したこと自体ではなくて、その後のリカバリモード。身体全体でリズムを取りながら、CD音源のだらーんとした歌い方ではなく普段通りの歌声で、視線を宙に泳がせながらの本気モードのように見えました。初日はD6ブロックに居たのでセンターステージだけは直接見えたのですが、あの中盤以降には曲に似合わぬパワーと眼力を感じました。

BRAVE PHOENIX〜Pray

なのは勢大歓喜ゾーン。なのは曲はどれもこれも、なぜかサビよりもイントロと終盤が素晴らしくて高まります。BRAVE PHOENIXでギアが一段ずつ上がっていくイントロは、Prayでイントロの歌が入って抜けて、ギターが入っていくイントロ、なんど聞いても震えます。

奇跡のメロディア

ROCKBOUND NEIGHBORSから、これも(間奏の謎ギター以外は)オーケストラ向きの曲。両日ともセットリストにあったにも関わらず細かいところまで覚えていない…
アルバムには他にもエースクラスを狙える曲が残っているのですが、ギターがぎゅんぎゅんなるような曲はさすがに外されましたね。Naked Soldier・LINKAGE・Crescent Child・そして新イントロつきのSynchrogazerは、次のツアーまでお預けとなりました。半年は長い。

恋の抑止力

振付ビデオで有名な恋の抑止力。動きづらそうなドレスでどうするのか見ていたら、ダンスはありませんでした。アリーナは狭いこともあり、観客も振りコピはほとんどなし。IMPACT EXCITERは2010年だから、もしや半数以上の人が振付の存在すら知らない…? ミラーでやるかどうかで統一が取れず、狭い場所では辛く、なにより普通にペンライト振るのが楽しいので、これはダンス絶滅の流れかなーと感じました。振りコピしようという思考のある声優ファン系の人の割合も、だいぶ少なくなっていそう。

BRIGHT STREAM

紅白出場曲であり、なのは様の映画主題歌でもあり、実績からすれば最上級の曲です。でもイントロ以外の部分があまりにも平坦で、ライブでの盛り上がりという点では若干きついですね。アリーナC〜Dの小さい番号のブロック、ジャンプしている人は少なく、ペンライトの振りも流れで振っている感じで微妙でした。
こんな曲だから、ショートバージョンになる紅白は初見インパクトでは圧倒的なSynchrogazerを期待しましたが、時期がちょっと離れすぎていましたかねえ。

innocent starter

オーケストラに素晴らしく合っている曲。後日、ライブBDでしっかり確認したいです。二日連続で背筋が震えました。
意外と知らない人が多いようなのも、周りの会話で気づきました。いい曲だけども、アニメ見た補正がないとインパクトが足りないのは仕方がないところか。

Orchestra Fantasia (1日目) / ETERNAL BLAZE (2日目)

予想外の全力全開。両日を通して、一番自分が熱くなったところです。
2日目、よーしオケファンこいやーと構えてたらエタブレでちょっと焦りましたが、エタブレは大事ですよね。1日目は会場出たところでのほほーんとしていたら、短い時間の中で、エタブレなかったーみたいな話してるカップルを複数見かけてしまったし。

期待した曲、有力だからちょっと予習してきた曲がちゃんとライブであるというのは、「初めての人」を引き入れるためにとても重要な要素です。定番を廃止した結果として満足度の低いライブを重ねてしまったKOTOKOさんの凋落を見てきた身として、そしてここ2年の新規会員で半分以上を占める*1という現状から考えて、しっかりと定番枠をキープしていって欲しいものです。

ツアー連戦などで勝手に飽きているノイジーマイノリティは放っておけばいいでしょう。成長傾向にあるうちは、彼らはメインターゲットではないのです。ちょっと話がずれますが、海外のゲーム開発で興味深い話、フォーラムで騒いでる連中に不評な(ビギナー向けの)システムが全体の数字としては好評を博した、という実例もありました。
もちろん、縮小傾向に向かった場合、つまり現存ファンを出来るだけキープしなければならない撤退戦になれば真逆になりますが。

約束(1日目)

1日目のラストは、同じ年齢には見えない2名の素晴らしいバイオリンをバックに、約束。CD音源で全然インパクトなかったのに、これは素晴らしい!普段と比べて曲数は少なかったけれども、それなりに満足して帰れる初日となりました。

夢の続き(2日目)

ステージ上にアルパが運ばれ、「あーはいはい美香さんねー、深愛かな?」
美香ちゃんは名古屋でライブなのでーという振りがあり、「あーそこから急ぎで弾きにくるのね、はいはい」
…と思ってました。本人が構えたところでもなお、「でも自分では弾けないので〜」みたいな流れだと。

イヤモニ装備で出てきたので、昨日とは違って何か踊るのかと想像しましたが、弾き語りとは。しかもツアーで地方から披露していくならまだしも、いきなり27000人を前にやりますか。すごい。完璧ではなかったし、途中「あっ…」みたいな感じで止まってしまったけど、あの演奏は空気の振動としての音を評価するものではないよね。大丈夫かとはらはらしつつ、大部分弾けてることに驚嘆しつつ。

みんな似たような感想だろうけども、それでも「どこに練習する時間があったんだよ」と驚嘆せざるをえません。思い立ったらすぐ弾丸旅行を組むような行動力・決断力の持ち主なので、きっと無駄な時間を作らない精神力が飛びぬけているのでしょう。普段暮らしていて、作業を開始したり、調子が出てくるまでに時間がかかるのがあかんなーと常々感じていますが、数字上の「時間」を増やすことはまず無理な以上、無駄を減らすしか無いんですよね。もう余程のことがないと、時間無いなんて言えない。

どうやら美香さんはこの最後のシーンには間に合っていたようで。

FC会員チケット1限の影響

SSAという巨大な会場にもかかわらず、このライブはチケットが1限、一切連番ができない売り方でした。特に影響があるとは予想していませんでしたが、意外なところで、大量の逆色発光物による派手な動作をする厄介な人たちが少なくなる効果があったように感じました。
一人でも暴れる基地外はもちろんゼロではないのですが、それでも普段のライブよりはだいぶ抑えられていたのでは。彼ら珍走(珍光?)は、群て威圧できないと何もできないことも多いのでしょう。

オーケストラ

1日目98名から2日目102名、コーラスが77名、そしてチェリボが6名。人数そのものもびっくりですが、180名以上の演奏者を何十日か(?)、さらに音響やら照明やら映像制作やら… どうやってそんな人数を食わせているんだw とまず思ってしまいました。こんな滅茶苦茶なライブを開催してくれることに、感謝せねば。

途中何か所か、水樹奈々とは関係ない生粋のオーケストラ曲パートがありました。Jupiterでペンライト振る機会なんてもうないかもしれない!と、座っている人も多いなかペンライト振ってみました。

その他のネタ

一体なんだったんだろうw まさにこのTweetのような状況でした。

総括

フルオーケストラライブ。マイナー曲を積極的に拾ってくるので、あまり初心者向けではありませんでした。ただ普段聞かない曲もオーケストラアレンジで化けるので、慣れた人は十二分に楽しめるライブだったといえます。
オーケストラの都合、曲数が少なくセトリの入れ替えも少なくなるのは構造上仕方なく、2日あるなら2日目だけ行けばいいかなー、とはちょっと思いましたが。

次は7月から始まるツアーで会えそうです。チケットの当選率がどうなるのか非常に不安ですが、いくつかの遠征も視野に、3〜4回くらいは参加するつもりです。

*1:藤野さんの会員番号がたぶん半分くらいの位置