SAO劇場版 オーディナルスケール は予想以上に熱かった

ソードアートオンラインの劇場版、珍しく映画館に出向いて見てきました。自分のTwitter TL上に、ぽつぽつと最高評価が流れてきていたので「いずれ見に行こう」なんて思っていたところに、この暴風雨。雨の方が寄るには止むということで、それなら外歩かずに行けるところで今日映画観てしまおう!という後ろ向きなモチベーションです。池袋ルミネの上にあるシネ・リーブルに行きました。
アインクラッド〜ALOあたりの前提知識は必要であり、完全に既存ファン向けの作品ではありますが、ファンにとってはかなり満足の行く作品でした。


以下、いわゆるネタバレのある内容になります。といっても、ストーリーとか技法とかを突きまわす高度なやつではなくて、ただの感想文ですけど。

SAOで見たかったものを思い出した

終盤の100層フルボッコシーン、特にテンション上がることなく見ていたのですが、終盤のある瞬間にテンションが沸騰したシーンがありまして。〆のキリトの一歩前、アスナが突っ込んでいくシーンですね。立ち上がりそうになるくらい衝動的なものがありまして、自分で自分にびっくり。


ああそうだ、閃光のアスナを見たかったんだ。


アインクラッド中盤以降、ALO全編を通して、常時わずかに溜まっていたストレスの原因ですよ。アスナ、萌えキャラ、か弱いキャラをも担当しているんだけども、そうじゃない。このキャラが前線で戦っているところが好きなんだと。やはりこの人は閃光であってほしい。

DEBAN

リーファが期間中ほとんど合宿先に幽閉されているという酷い扱いなのはちょっと笑いましたが、まあALOでたくさん出てきていたからいいよね。シリカ・リズ・クライン・エギルシノンは全体的にかなり出番があり、どうしてもキリト・アスナに偏りがちなこの作品にしては、だいぶ報われていて和みました。また、周りの名も知らないプレイヤーも意外と喋るし動いていて、その「多人数でプレイしてる感」、ゲーマーとして地味に盛り上がる要素でした。
ものすごい地味な話ですが、前半一番テンション上がったのは、盾持ったタンクが後方からぶっ飛んできて敵を弾き返すところ。最初のSAOボス戦だったか…。そういう戦闘を見たかったんだ!エースキャラがスイッチしてフルボッコしていくのもいいけど、庶民の盾が化け物をなんとか弾き返していくの、MMO経験者なら心に刺さる人が多いのでは。アインクラッド編ではそういう集団分担での攻略あったよなあ。ALO編は命の緊迫感がないから盛り上がらないのかと自己分析していたけれども、そういうMMO要素を決定的に欠いていたのが、自分には刺さらなかったのかもしれません。

AR(MR)

作中のAR(MR)は、現在の技術の延長線上を堅実に描いているという印象です(全身レベルの体感フィードバックを除けば)。なにかその方面で革命的な新しいことはないと思いますが、電脳コイルに代わって「SAOのアレみたいな」と共通言語になり得るものではないでしょうか。作中の表示では、ナーヴギアが2023年で、オーグマーが2026年でしたっけ…。
文字入力は何やら異様に高速なフリック系UIがあって、あれはちょっと欲しい。決定系は脳波系統混ざってるのかなあ?

総括

触れなかった部分も、キリト君が一瞬で倒しちゃうもの以外の戦闘シーンは大体楽しめました。それと、劇中歌はとても良かった。LiSAファンでありますが、とってつけたようなスタッフロールのLiSA曲より、要所要所で流れる歌声がとても効果的。
無理やりまとめると、SAOファンは逃さず見よう。しかし、公開されたばかりなのにガラガラなのは勿体無い話。やはり昨年9月に戸松が前髪の処理を誤ったのが原因では…

翌日追記:興行成績は良かったらしいので、ただ平日かつ悪天候で入らなかっただけかも