ようやくオルフェーヴルの話をしよう

オルフェーヴルが引退した頃から書き残しておこうと思っていたのに、あっという間に産駒デビューですよ。お馬のサイクルは早いし、もう最近は歳をとるのも早い。産駒がこれから沢山でてきてしまうと、走るにせよ走らないにせよ記憶や印象が上書きされかねないので、そろそろラストチャンス。と思い、オルフェーヴルの記憶と当時の自分から見た評価を書き残しておこうかと。

一言で表すなら、超一流になれなかった馬。

オルフェーヴルが最高評価を得るチャンスは、天から2回用意されていたけど逃してしまい、さらに無用に評価を下げるタイミングできっちり負けてしまい。クラシック三冠を取った馬を「持っていない馬」と称するのは無理があるのですが、それに近いものを感じます。

凱旋門賞(G2)みたいなメンバー。G3でも良いかもしれないくらい。20年、30年、もしかすると50年に一度の大チャンスでしたが…。エルコンドルパサーの偉大さがまた輝いてしまう結果に。

この週、京都競馬場の芝は超高速馬場に調整されていました。後の重賞馬とはいえ1200mで1.06.9、未勝利戦1600mで1.33.1、1000万下1800mで1.44.9、未勝利戦1800mで1.45.5、準OP2000mで1.57.6など。(参考:土曜 http://db.netkeiba.com/race/list/20120428/ / 日曜 http://db.netkeiba.com/race/list/20120429/ )

ここで勝利すれば日本最強馬ディープインパクト超え最速は確実!ですが、それどころではありませんでしたね。終わってみれば、道中無事抑えきることを第一目的としてしまった時点で無理があったのですが、とにかくここでも最強を示すチャンスは無駄にされました。

直線で吹き飛ばされての2着。暴れて惨敗ならまだしも、真正面から負けて引き立て役になってしまった悲しみ。3歳牝馬かつディープインパクト産駒の東京競馬場なんて不利が大きいのはありますが。


最終的には、善戦マンを有馬記念でぶっちぎって鬱憤を晴らしたシーンの重なるシンボリクリスエスと、大体似たような格かなあ、という評価にしたのでした。