BanG Dream! 5th☆LIVE Day2:Roselia -Ewigkeit-

Roseliaベーシストとしての遠藤ゆりか、ファイナルステージです。また円盤先行から遠い席を引いてしまったものの、この日については現地に無事行けたことを、声の届けられる会場に居られたことを、感謝せねば…。珍しく、前日に物販だけ来てパンフレットも買いました。

公式: BanG Dream! 5th☆LIVE | BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト

会場: 幕張メッセ国際展示場 1〜3ホール

入場は一度外を回す導線。あいにく強めの雨、傘なしで入場列を進行するわけにはいかない程度の降り具合となり、傘畳む→チケット出す→入場という流れになるためスループットが低めでした。同じ導線で年始のガルパライブではあまり問題なかったけれども、悪天候には弱いということでしょうか。ライブビューイングがあるのに、オープニングアクト始まりから10分以上押しました。ただ、後ろがLVの終わりにぴったりだったらしいので、表記スケジュール+10分くらいで計画通り進行?

本編

この日は時系列に追い掛けて行くほかないでしょう。とはいえ、途中までは…とくにアンコールより前の本編パートについては何の変わりもなく、まるで普通のライブのようで、「このまま本当に何もなく終わるのでは?」と夢見るような空気でした。

ONENESS

オープニングアクト最終曲から、奥の幕が落ちて流れるようなスタート。熱い。Roselia曲の中でも特に前方サイド、ギターとベースが輝く曲でもあります。サビの盛り上がり具合とそこまでの持って行きかた、そして最後の締めまで、流石上松の兄貴、という熱量の曲。

Determination Symphony

紗夜の曲、氷川姉妹の曲、くどはるの曲。ガルパほとんどログボしか取っていないのに、このイベント(秋時雨に傘を)は外しちゃいかんと、ちゃんと全部読んでいたのを思い出しました。尊い。ゲームのイベントシナリオがあり、イントロからギターのソロパートから始まる構成あり、合わせ技でお気に入りの曲です。サビ前とサビ最中のコーラスも格好いいよね。
くどはるは、台の上でギター/ベースのカッコイイ立ち方するのに思い切りが不足していて、微妙に上品なところが良いですよね。遠藤ゆりかはバッチリ決まって立っている感じなのに、対照的でどちらも良し。この竿隊が目立つ曲が2連続のフルアクセルで入る構成、最高でした。

カバーメドレー

新しいことをやります!とルフラン始めた時点で、メドレーを予感。カラオケであれば何も思わないところですが、演奏する場合は、3曲分覚えて1曲分くらいの尺にしかならないので、大変ですね…。思ったことはMCであった内容と同じ方向で、「Roseliaもついに尺を削って詰めるくらい曲が増えたんだなあ…」です。今回、セトリに今まであった「同一曲の複数回」もありませんでした。それどころか、振り返ってみるとOpera〜とLegendaryがいない。ついに落ちる曲が出てくる、このあたりから曲数が倍くらいになるまで、だいたい2ndアルバムまでは、どのアーティストであっても楽しいところです。

深愛

カバー曲には、ライブでカバーされるものとそうでないものがあります。深愛は後者だと思っていました。水樹奈々勢だと歌詞がそこそこに頭に入っていて、今日のタイミングで別れの曲をやってくれるか…という複雑な気分にも。いや、この日にやってくれて良かったのかな、これは。今日初披露ということは、この5分間のためだけに、ベース仕上げてきてくれたんですね。3/21発売のOpera the wasteland、5/2発売アルバムのLegendaryと、オリジナル曲がセトリから(=遠藤ゆりかの練習対象から)抜かれたのに、メドレーからわざわざ外してフルサイズの深愛が入った意味はあるような気がしませんか?そのあたりより難易度が控えめなのはあるにせよ。
オーケストラがメインの原曲をRoseliaのバンドアレンジにしたために、曲はまた違う表情で良いものです。特に、ギターとドラムの出番が用意されているBメロ以降で明確に違いを主張してくる感じの。途中、遠藤ゆりかは頭振ってたような気すらします。そして、GiGSのインタビューにもあったとおり、裏声を使わずにこれも歌っていく相羽あい。頑張るなあ。

LOUDER〜熱色スターマイン

個人的な1位2位がここで続けて来て、死んでしまいます!というセットリスト。バンドリというコンテンツに引き込んだLOUDER、Roseliaから抜け出せなくなったLOUDER。年始に盛り上がりが限界突破していた熱色スターマイン。いや、意外と何かそんなこと思い出しながら虚ろな感じだったかもしれない。この日この瞬間について、盛り上がりすぎて死ぬ!みたいな状態ではなかったような記憶があります。

軌跡〜Re:birth day

落ち着いて、ステージの5人を眺めていた時間帯。Re:birth dayのサビラストで1から5まで数える振り好きなんだけど、ちょっとタイミングが難しいw (あと誰もやっていない)
Re:birth dayは、シングル表題としては(アニサマで出すにしても)弱いというだけで、ファン視点の曲としては大好きです。ただしこのタイミングでは、もう全て目の前の別れに歌詞が結びついてしまいちょっとつらい。

HEROIC ADVENT

One for all for one! 現時点でRoselia唯一の藤田淳平作曲です。たぶん。コール入れる箇所がありながらもなお、疾走感が有り余っている曲。もしかしたら本編ラストが陽だまりという可能性も準備していました。その身構えた両手赤のままこの曲へ。最後まで赤両手。自分だけでなく、「終わり」が近づくにつれてだんだんと赤くなっていく会場でした。

アンコール

Neo-Aspect

今日は映像出されたって見てる場合じゃねえよ!ちょっと見たけど。

BLACK SHOUT

遠藤ゆりか曰く、ベースを指弾きからピック弾きに変えたけれどもソロパートは指で弾くので、ピックを口にくわえて持ち替えているとか(GiGS記載内容より)。開演前はそれ見てやろうなんて思っていたはずだけど、もう、セトリのこんな位置ではそんな冷静に観察していられなかったね…。まあ映像化されるだろうからそこで見ましょう。遠藤ゆりかだけじゃなくて、この5人のRoseliaというものの終わりなので、ずーっと一人を凝視していたわけでもなく。

「初めての試みをやります」的なMCが最初にあったので、「ああついに新ベースが出てくるんだな」という強い予感がありました。そういった予感が珍しくストレートに当たったので、出てきたことについては身構えていた分全く驚きはなかったのですが、よほど推している声優以外は顔見てもわからんので、誰?誰!?という感じでした。中島由貴。これはまた、演奏も演技も楽しみな人が来てしまった…!

陽だまりロードナイト

それな。それが、序盤で顔グシャグシャにしながらバシバシ叩いている様子が映し出されてもうダメだったね…。一列前のジャラジャラしたアクセ付けてるオタクコンビが嗚咽をあげてるし、左隣の静かで全然動かなかった若者が眼鏡外して涙拭きはじめるし、右隣の女の子コンビも何言ってるのかわからないし、そんな人のこと言っていられない状態になってるし、本当に最後まで来てしまったんだなあと。

この曲、イントロ・アウトロでみんなピョコピョコ跳ねてるのが印象的なのですが、意外と観客はやらないですね。そもそも、ライブで跳んだり跳ねたりする文化は、過去のものとなりつつあるのかも。

ファイナルアクト

本当に最後の最後、下手の袖からひらりと消えていくところを見届け、開場は拍手に包まれた…(というタイミングを掻き消して、特報!って映像を前に流すのはもうちょっとだけ待って欲しかった)
途中に茶番映像が入ることも含めて、途中まで湿っぽい事が全くなく、BLACK SHOUTの入れ替わりも和やかに起こり、全てが陽だまりロードナイトに詰まったライブでした。今までありがとう、遠藤ゆりか。Roseliaにドはまりさせてくれた本人が先にいなくなってしまうとはな!最初は本当にリサ以外ほとんど興味がなかったけど、今ではもうRoselia全員が(2Dも3Dも)気に入ってしまってもう抜け出せない。

映像

今回の企画映像も、前回のライブ同様、涙が出るくらい笑わせてもらいました。しんみりした雰囲気を何度となく吹き飛ばされてしまったぞ。こういうところまで好きでRoseliaにドはまりしているんだよな。中島由貴も(明坂と10歳離れているけど)溶け込んでくれることを願っています。

ゆりしーとゆりしぃ、引き継ぎに思うこと

2010年7月4日、幕張メッセイベントホール。アイドルマスター2を控えて、萩原雪歩役のゆりしー降板が、映像の字幕で発表されました。愛称や背景まで含めて若干重なるところがあるけれども、今回のゆりしぃ引退は全く違うものです。
今考えると、アイマスの交代はえらい乱暴でした。よく耐えたよアイマスPは。ライブの出演は少なく、他キャストとの絡みも怪しげという不穏な状況のまま、事務的に交代。L4U終盤の雪歩ソロもだいぶひどかったし、ゆりしーソロ連続CD企画では楽曲提供者方面に対してひどいことをしていたのが、Twitterで暴露されていました。降板はマネージャーが決定したと2015年にもなって語られていたけども、精神状況もよくわからんことになっていたあの状況は誰がどう見ても無理だったし、リングにタオルを投げ入れる役割を正しく行使したマネージャーではないでしょうか。交代が急だったことと、当日出演できなかったことは、そういった背景から諦めのつくことでした。しかし、その後旧キャストに一切触れないNGワードっぽい扱いをしたのは運営判断のひとつであり、あれは追い出すような上書きでした。
Roseliaについては、お別れの場、本人同士の引き継ぎ場面が用意されていたことを、本当にありがたく思います。BLACK SHOUTイントロの「OK」における遠藤ゆりかの振り付け、前々からこの人っぽいなと思っていた振り付けが明示的に受け継がれたことで、そこで必ず皆思い出すことでしょう。そして、今後ほとんど話題には出なくなるだろうけど、ファンの間で話題に出してもいいし、キャストが公式な場で触れても問題にはならないようです。明坂さんが「芸能界引退だけども、会いに行けるから」的なことを喋っていましたし。「前例」を参考に丁寧に運んだ部分が、多少なりともあったのでは。触れづらい歴史ではなく、白い歴史として残してくれることが本当に嬉しい。ここがあのときとの一番の違いです。

中島由貴

楽器をやらなければいけないので、状況の深刻度はRoseliaの方が高い状況でしたが、無事こうやってベースを弾ける声優を捕まえてこられたのは幸いでした。しかし、今井リサというキャラクター、遠藤ゆりかがナチュラルに合う最高クラスのはまり役のひとつで、楽器を優先して選考せざるを得なかったであろうことを考えると、そこは心配でした。ただ、いまこの文章は、ガルパの新ボイスへの差し替わりが済んだタイミングで書いていますが、意外と大丈夫で、世間的にもそう大きな騒ぎにはなっていない感じです。明らかに別物で、やっぱりあの軽さは(特に短い間投詞では)出てこないんだけども、違うものとして受け入れられる感じがします。

総括

ありがとう遠藤ゆりか。そしてこれから頼むぞ中島由貴。当面最優先で追いかけて行くことになります。
初期メンバーがここまで1年半鍛えられている状態に放り込まれた中島由貴、最初は10曲以上もやるのは難しそうですね。次はいきなりライブではなく、ファンミーティングを小さい箱でやるようです。アニサマにも出ませんし、これとバンドリ合同ライブなど、当面は曲数が少ない出番で慣らしつ…でしょうか。