2018年W杯、ベルギー戦のこと

このブログになってからサッカーの事書いたことが無かったようです。衝動的なことはTwitterに書いてそれで十分だということもあり…。しかしこのベルギー戦は、試合内容も背景もインプレッシブな試合だったので、別に誰も読まないとしても残しておきます。

監督人事

実はハリルホジッチ指揮の日本代表の試合、一切見ていないように思います。なので、西野監督とどちらが良いという話どころか、ハリルのサッカーが何なのかという議論にも参加できません。ただ、あのタイミングの解任が最悪であるということは、どこかに書きました。良いことは新監督、悪いことは旧監督のせいにできるからです。とんでもない事ですが、この時期に交代を実現した時点で、どうやってもJFAの勝利が確定していました。そう思っていました。

前の試合:ポーランド

途中で飽きて寝てしまったので、論議を呼んだ時間稼ぎのシーンを見ていません。スタメンとして担ぎ出された、武藤・宇佐美・山口蛍が明らかに不合格な動きで、柴崎が奮闘していたのが記憶に残っています。

まさかの先制・2点目

弱気の虫ではなくて、このリードでも怪しいぞと思っていました。

追いつかれ、その後

原口は体力切れ。さらに、ポーランド戦で温存しなかったうえに、イエローカードを1枚もらっている柴崎を替えないといけない。でも代わりがいない!

ここにきて、ポーランド戦は温存しつつ控えのテストもしつつ、なんとか突破もするという、とんでもない事をやっていたことに気付きます。で、岡崎は怪我でだめだし、ベルギー相手に出せる選手が本田しかいない。メンバーを選んだ時点で敗北は決まっていました、というのは、思ったより言い過ぎではない感じ。絶望したのは、2点目を決められた瞬間でも、そして3点目を決められた瞬間でもなく、「選手が足りなくてどうにもならん」と気づいたときでした。

最後のコーナーキック

時間を稼がず攻めたキッカー本田、敵GKにプレッシャーをかけなかった、山口蛍の対応、など個別に世間で言われるポイントはいくつかありますが、どれも戦略的には些細に感じました。柴崎を下げて酒井宏樹がバテバテ、香川も体力が怪しく使える交代要員もいない状況。延長で勝つより、何かの間違いでCKから1点で勝利するほうに賭けるのは妥当ではないでしょうか。それに失敗した時点で、おおかた最終結果は変わらないだろうなと。

西野監督

ポーランド戦で戦力評価&休養したことが最後の善戦に繋がったし、攻撃がスピードダウンする本田は敵味方とも体力の落ちた後半から出す、というプランも結果論で正解でした。育成・戦術熟成方面ではこんな短期間では何も評価しようがないと思いますが、戦術面では見事でした。2点取ってから守らなかった点も、前半の守りに入った時間が完全にサンドバッグ状態で危険だったことから考えても、良い選択だったと信じています。ルカクアザールの近くにポロリと零れれば決定的チャンスですから…(ミスやバー直撃など、奇跡的に得点となっていなかったけれども)

次に向けて…?

そろそろ独身おじさんは孤独死の可能性も出てくるので、果たして日本が8強へ進むのを見届けられるのか、怪しい感じですね。今回はコロンビアに貰った16強でしたが、本来なら「全力でグループリーグ突破」から「主力を温存して突破」へ移行するために層を厚くし、さらに温存できると侮っての敗戦敗退を乗り越えないといけない舞台です。そこまで4年で到達できるのだろうか。