けいおん!放課後ライブ!! HD ver. をHMZ-T1で遊んでみた
#編集中に中盤(HMDのあたり)がごっそり抜け落ちていたので7/10に修正
元のPSP版が出たときも若干購入を迷っていた放課後ライブ、HD版が出て3D対応だということで、面白そうなので買ってみました。
けいおん! 放課後ライブ! ! HD Ver.(ICカードステッカーセット 同梱) - PS3
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: Video Game
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ゲーム内容はPSP版そのままらしく、ゲーム内でレンダリングしている部分だけ、モデルが綺麗になっています。解像度が縦4倍以上・横4倍。
ただ、モーションがそれに見合うほど手直しされたわけではないようで、リザルト画面の動きが若干不気味でした。無表情のまますごい単純なループモーション(手を左右に振るだけなど)してるので。PSPの解像度と画面サイズならば、これで不自然なく見えたかもしれませんが、HDでは怖いです。
HMD + 3D + 音ゲー = ?
我が家に3D対応TVはないので、3D映像はSONYのHMD(HMZ-T1)で確認です。
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2011/11/11
- メディア: エレクトロニクス
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参考:今まで書いたHMD関係の記事
- HMDを用いたゲームスタイルの革新(ダメな方向へ) - ctrl-alt-moccos
- Sonyのヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1が届いた → PS3と接続中 - ctrl-alt-moccos
あちこちのメニューが3D対応になります。メニュー画面の、ねんどろいど的なちびキャラも3Dになります。(このあたりはどうでもいいか)
音ゲー中は、五線譜が手前に浮き上がるので、見やすくなっていました。たまに五線譜の表示位置が変わりますが、浮き上がっている分背景に埋もれづらくなります。テンションアップのエフェクト中にちょっと見づらいくらいかな。
演奏している5人も背景の建物なども3Dです。これがメインか。たしかに浮いてるなーという程度で特に強烈な印象はないですが…。静止画紙芝居部分は3Dになりようがないので、そこはもちろんベタっと平面です。
HMDでは、普通のディスプレイの場合と比べると画面全体を同時に視界に収めるのがちょっと難しく、画面端での脳の認識精度があまりよくありませんでした。判定点が固定の音ゲーならそんなに影響はなかったと思いますが、後述のように判定点側が動いていくので、ちょっと影響がありました。Project DIVAみたいに判定点が画面上にばら撒かれるパターンよりはましでしょうが。
あとは、寝っころがってプレイしていると、とても腕が痺れる。曲中ずーっと力が入りっぱなしだから?RPGやビジュアルノベルではこんなことなかったし、STGでも無事だったのに。
音ゲーとしての評価
音ズレが大きいのが気になります。最初はHMD環境のせいかと思いましたが、遅延の少ないゲーム用のディスプレイに出力しても同じでした。
5人分のパート分けがされていて、オブジェの配置もそれぞれのパートに傾向を持たせてあり、曲数の割にかなり楽しめるシステムです。なのにタイミングがかなりずれているので、曲によっては快感が大きく削られてしまいました。特に同じオブジェの8分とか16分の連打が続くと、気を抜くとジャストタイミングで打とうとしてしまうために難しくて難しくて…。
オブジェが詰まっているほど、オブジェの種類がばらけているほど、タイミングのずれを脳内補正した状態を保ちやすいので、高難易度の方がストレスは低いです。低難易度では間隔が空いたときが難しく、また単純化のために変な省略をしているので、かえってどこ叩いてるのかわからなくなります…。序盤、しかも知らない曲だとかなりきつめでした。
タイミング以外に着目すると、オブジェではなく判定線が左から右へ、ループして左から右へ…と流れていく形式のため、画面の右端と左端の接続がキモになります。右を押し終わってから左に移っても間に合わないため、右の最後の方は覚えて叩きながら視線は画面左へ。楽譜のページをめくるのと似た感覚で、そう考えるとけいおんの音ゲーにぴったりなシステムですね。右から左へ連打が続く譜面は、連打だと認識できるまでにだいぶ時間がかかり、大変でした。
やりこみ要素
「あるばむ」からアンロック条件を確認できるのですが、えんそうモード→抜けてロード→あるばむ→抜けてメニューからえんそうを選択→ロード→えんそうモード、こんな長い手順では、せっかく確認した条件を忘れてしまいますw PCで攻略サイトの情報でも開きながらでもないと、やってられません。この点は携帯機だと楽なんですが。
総括
ある程度音ゲー慣れしている人なら、なんだよ滅茶苦茶ズレてんなーと思いつつも補正していくので、ぎりぎりなんとかなるのではないかと思います。慣れていない人の場合、BGMに合わせて叩いてるのに全然クリアできない!みたいなことにハマるかもしれません。本来ライト層向けなのかもしれませんが、ゲームとしては上級者向けです。
セガなら初音ミクのProject DIVAも抱えているので、もうちょっと音ゲーのノウハウを共有できても良かったのでは?と思います。一体内部の組織構成やチェック体制ってどうなっているんでしょう。
3Dについては、キャラが浮き出てすごい!みたいなところよりも、実用的に音ゲー部分が見やすくなるところに魅力を感じました。