beatmania IIDX Infinitasを触ってみた

長い間ゲーセンで人気を得ている音楽ゲームbeatmania IIDX。そのPC版といえる、Infinitasというものが先月サービスを開始していました。先月は忙しかったので手を出せなかったのですが、今週になってふと思い出してプレイ。


公式:beatmania IIDX INFINITAS | コナステ

料金

月額約1600円と、MMORPG並に高めの。プレイ数をゲーセンと同様に考えれば、あっという間に元は取れますが、ゲーセンは大画面・大音量・そして本物のコントローラーを使えるわけなので、まさか同等に見積もるわけにはいきません。PCで音ゲーといえばBM98系が比較対象として出てきてしまいますね…。(今どうなってるのか全く知りませんが)
他の月額料金サービスと比較すると高めな印象ですが、ソシャゲで考えたら2ヶ月分=10連ガチャ一回分くらいと考えると、デレステスクフェスより圧倒的に安いと言えるのは間違いありません。

空き容量と一時ディレクトリ(TMP)の注意

このゲーム、インストール後の起動時に、一時ディレクトリにかなりの容量を必要とします。現時点で、5.49GBまで使用量が増えたところまでは確認済み。もし容量が足りない場合、「エラーが発生しました」という何の役にも立たないメッセージを出して動作が停止します。
大半の人は大丈夫だと思いますが、一時ディレクトリをRAMディスクに追い出している人、システムドライブの容量が残りわずかの人は注意です。ダウンロード→展開が終わると、ちゃんとインストール先のディスクに移動されるので、一時的な使用ではありますが、この容量は非常識ではないでしょうか。

一時ディレクトリの設定を変えずにどうにかしてInfinitasを起動させたい場合は、環境変数TMPをセットしてから起動してあげればOKです。たとえば、以下のバッチファイルを KONAMI\eacloud\beatmania IIDX INFINITAS\launcher に置いて使用するなど。(作業ディレクトリはこのlauncher階層である必要があります)

set TMP=H:\cache\temp
app\bm2dx_launcher.exe

制限事項

  • 全画面実行限定
    • フォーカスを外すと停止(画面上には何も表示されない)
    • プレイ中にフォーカスが外れると即失敗(最後のノートより後であっても)
  • 表示先はメインディスプレイ限定
  • スクリーンショットが取れない

録画・スクリーンショット対策がなされているようです。いまどき、3DSでもVitaでもPS4すらスクリーンショットTwitterにすぐ投稿できるというのに…。それから、マルチディスプレイとの相性は最悪でした。

ゲーム内容

そもそもbeatmania IIDXは何かというレベルの説明は略。beatmania IIDX SIRIUS (17th)の楽曲がメインだそうです。その頃には引退してたので全然わからない(゚Д゚) それより前のシリーズも、1〜2曲収録されている場合があります。人気曲は少なくて、かなり微妙なラインナップのように個人的には思います。CHECKING YOU OUT、KEEP ON MOVIN', THE SAFARI, Airflowなど。

不便なところ
  • 定期的に「HDDエラー」が出て死ぬ
  • アーケード版を踏襲し、ゲームオーバーのたびにカード排出演出が入り、リトライまでが長い

前者は、初クリアや新記録更新などの時に出たら激怒でしょうなあ。

総括

アーケードとの兼ね合いを考えると、曲のラインナップは新しい方にはあまり充実しないでしょう。そう考えると、自分のような退役組、古い曲を懐かしめる&ゲーセンに行く時間がないような人間には都合のいいサービスではないでしょうか。そして、キーボード操作とはいえ、タッチパネルではなくハードウェアキーを持つ音ゲーは良いものです。タッチパネルの場合、常時判定抜けでストレスを溜めながら遊ばなければいけないですしね。
現時点では、前述の不便な二点が気になるのと、17th以外の曲数が少ないので若干微妙な感じですが、曲数の充実・アプリケーションの成熟が進めば、十二分に楽しめるゲームになるのでは。