ダビマスお任せ厩舎のAIと調子・体重仕様

先日サービスが開始されたダービースタリオンマスターズ、そこそこに遊んでおります。お金を出さない限り実績C種牡馬(たまにB)で延々遊ぶしかないので、先は限られますが、しばらくは楽しめるでしょう。

さてそのダビマス、お任せ厩舎の挙動にだいぶ癖があるようです(ソフトな表現)。おそらく、次のような順序で組んであると想像ができます。

  • 調子・体重・疲労を見て可能なら調教する
  • 調教した結果「順調=相変わらず元気」以上であれば当週のレースに登録する

超シンプル。機械学習周りが流行りの昨今ですが、if文が並んでいるだけでもAIなのだ、ということを思い出させてくれます。いまどき高校生でももう少し良いの作ってくれるぞ

レース登録の詳細

  • ダート適性は考慮しない
  • 馬の距離適性は考慮しない
  • レースの除外可能性は考慮しない
  • 遠征による馬体重減少は考慮しない
  • 斤量は重すぎないかぎり考慮しない

要は、厩舎ごとに固定の優先順位(八木沼なら長距離など)のみが存在し、出られるならその週のレースに登録する、それだけです。

どうしてこうなっているのか

ロジックが貧弱なことの根本的な原因は、翌週以降の予定を考慮できないことです。

先の予定が存在しないということは、翌週遠征なので体重に余裕を持たせておくという思考もありません。逆に、次走が同地域のレースなので少しベストより減らしておく、なんてこともしません。少し先のGIに出したくても、毎週毎週「今週の出られそうなレース」にベスト体重近辺で登録してしまいます。この状況で単純に登録を手動解除することを繰り返していると、「ベスト体重にした翌週に増えた分を一気に減らすための2本追い」を繰り返し、調子をどんどん回してしまいます。ダビマスでは…というか前作のダビスタGoldでそうだったようなのですが、調教の2本目では調子が変動します。プールでも。好調時には4〜6kg増えるので、これはもはや調子と体重の両方を維持することが不可能。毎週一杯に追う-4kgが限度、しかもこれをやると疲労でレース2週後も動けなくなります。詰んでます。(リセットのできない環境下では、ゲームロジック破綻していると思うんですけど…)

ダビマスには10億円で買える「馬運車」という要素がありますが、これは貧弱なおまかせ厩舎ロジックをカバーする目的で実装された、と考えて問題のないものです。馬運車なしの状態では、芝併せ→プールで前走-10kgから北海道のレースに登録など平気でするため、放っておくと夏のうちに体重が20kgくらい減ってしまいます。一方、自前で調教する場合には馬運車はデメリットになり得ます。遠征で体重が減ってくれないとなると、調子が進む調教を混ぜて6kg以上減らしていかないといけないので、計画的に3連戦は組めません。ダビマスでは、旧作でいう「毛ヅヤ」相当の調子では能力減衰が激しくまともに戦えないのも辛みを増しています。

おまけ:厩舎ごとの違いメモ

  • 桐島:疲労が溜まると調教休みやすく、絞れないので重めでレースに出ていることが多い、特にデビュー近辺はだいぶ重い状態で出走も
  • 牛嶋・風間:ばりばりスピード調教するので信頼できるが、体質D以下はつらい
  • 和泉:調教がゆるく、調子を戻すのも遅く、よってスピードC晩成などたまに未勝利脱出に失敗する
    • (追記)調子が下がるとなぜか調子キープ調教(単走一本)を連続する。放っておくと年に3走なんてことも
  • 八木沼:長距離優先で登録してくれるだけで唯一の価値

このゲームは、無料で遊んでいるぶんにはおそらく大半の馬がスタミナEなので、能力強化の上手さ=芝調教の数=牛嶋・風間しかない、ということに。

最後に

このお任せ厩舎を筆頭に大きな不満がいくつかあるものの、レースアルゴリズムが壊滅していた今世紀のダビスタと比較すると圧倒的にすばらしい、天と地ほどの差、です。完全に死んでいたダビスタというゲームの開発を薗部氏から引き離し、復活させてくれたことには感謝しかありません。


でも、もう少しどうにかならんか。